自動巻 Automatic

機械式の腕時計とはゼンマイの力を動力として動いているわけですが、そのゼンマイの巻き上げかたにより手巻と自動巻きに分かれます。自動巻きはAutomaticと英語圏で表記されますが、なにも静止状態で自動的にゼンマイが巻かれるわけではありません。時計内部に備え付けられたローターが手首の動きにより回転することで、気付かないうちにゼンマイが巻かれています。手巻と比較すれば、もう自動という言葉を使ってもいいぐらいに進歩しているのではないでしょうか。

ゼンマイを巻き上げるローターについては、一般的にムーブメントの中心に半円形のローターが取り付けられています。ムーブメントの半分をローターが覆ってしまうことを嫌って、美観的な意味合いからマイクロローターを採用することもあります。

歴史的には1777年に、アブラハム=ルイ・ペルレにより発明されました。しかしまだまだ実用的ではなかったのですが、それを天才アブラハム=ルイ・ブレゲが改良を施しペルペチュエルを開発。実用レベルまで昇華させ、大量生産すらも可能にしました。このペルレとブレゲの両氏は今でも自動巻きの父といわれていますね。

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ムーブメント クォーツ マイクロローター

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