ミルガウス Milgauss

1956年に発売された耐磁性能を備えたモデルです。ミルガウスという名前はフランス語で千を表す"ミル"と磁力の単位"ガウス"を合わせた造語ですね。研究施設や医療施設に携わる方へ向けたモデルで、その名の通り1000ガウスまで耐えることが、欧州原子核研究機構(CERN,Conseil Europeen pour la Recherche Nucleaire)にて行われたテストで明らかになっています。

半世紀以上前に登場したミルガウスですが、用途がマニアックすぎたためか全くの不人気モデルで、1988年にディスコンになるまで細々と販売されたようです。不人気のため流通している玉数が少ないということもあり、現在では当時のモデルに関しては高騰しまくっております。2007年にミルガウスが復活すると、本数限定などの噂も手伝って現行モデルまで高騰。その後ミルガウス騒動も収まり、今では立派な不人気モデルとなっているのもまた皮肉ですね。

耐磁性能は磁気シールドとなる2重ケース構造によるもので、磁気影響されないパーツや素材を開発するというオメガの方針とは一線を画していますね。現行モデルでは50周年記念のグリーンサファイアガラスを装備したGVと、そうではない通常のモデルがあります。伝統の稲妻針のワンポイントやノンデイトであるが故のシンメトリーなダイアルがとてもオシャレですね。

関連リンク
耐磁性能 サファイアクリスタルガラス

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