耐磁性能 Anti-Magnetic

機械式時計は磁気に弱いというのはもはや常識です。強い磁気を浴びると、一時的な精度の狂いが出るだけでなく、金属製のパーツが磁気を帯びてしまい、消磁器で磁気抜きをするまで延々と影響を与え続けます。というわけで、強い磁場に晒されるような職業についている方に適した時計というものが昔から開発されてきました。ロレックスで言うとミルガウスがそれにあたり、1000ガウスまでの磁力に耐えるといわれています。このモデルは時計のケースの中にさらにもう一つのケースがあります。要は二重ケースで磁力からムーブメントを守っている構造です。

しかし最近は画期的な方法により、耐磁性能は飛躍的に上がっています。オメガではムーブメントのパーツ自体を磁場の影響を受けない素材で作ることに成功しました。このことで実に今までの耐磁性能の15倍にもなる15,000ガウスまで耐えることに成功しました。事実上、地球の自然界に存在する磁力は克服したといって良いでしょう。


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