精度 Timing

時計がどれだけ正確に動作するかを精度、若しくはタイミングと呼びます。さらにその精度を計るものとしてよく使われるのが日差ですね。COSCが認定するクロノメーターにおいてもやはり日差を基準とした試験が行われます。日差とは基準となる時計と測定する時計の間で24時間の間に生まれる時間差です。ちなみに月差なら1カ月、年差なら1年間に生じる時間差ということになります。

クロノメーター認定などでは実際に数日間、時計を特定の姿勢で固定して時間差を確認するそうですが、メンテナンスなどの技術者が精度を測る場合は歩度を用いることもあります。歩度とはごく短い時間の時間差を24時間での時間差に換算したものです。簡単な例えですが、1時間で0.5秒の時間差が生まれる状態なら単純に24を掛けて大まかな日差を想定するものです。これは時計歩度測定器(タイムグラファー)という機械で測定します。タイムグラファーは機器内に内蔵した水晶振動子と、時計内の微かな振動音とを比較し、この誤差をモニターに表示する機器です。個人レベルでは必要ありませんね(笑)

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