ギルト(ミラー)ダイアル Gilt Dial
日本ではミラーダイアルと呼ばれているもので、特定の時期に特定の仕上げで作られた、文字板の表面に美しい艶があるダイアルの事を指します。この艶は黒いダイアルだけに限られているのですが、ラッカーで仕上げることで非常にグロッシーな仕上がりになるそうです。
※画像はJFKコレクション様から提供いただきました。
ダイアル上のレターやサークルラインがプリントではなく金色でペイントされているのが特徴です。このペイントがゴールド(ペイント材が金なのかどうかは不明)だからということでギルト※と呼ばれるようです。
※gilt(形容詞) 金箔(ぱく)をきせた,金メッキの,金色の
50年代中期から60年代に作られたようですがアンティーク界では大変人気があり高額で取引されています。塗料などの問題で非常に傷みやすいので、経年劣化した個体がほとんどですが、黒いダイアルが茶色に変化したものをトロピカルなどと呼ぶこともあって大変貴重とされています。経年劣化やエラーでさえもコレクターにはたまらない要素なのでしょうね。
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