サロス Saros
サロス(Saros)とはロレックスが独自に開発し、特許をも取得した年次カレンダー機構のことを意味します。一般的にはアニュアルカレンダーと呼ばれますが、ロレックスが自社の機構に独自のネーミングを施しました。この機構はコンプリケーションモデルであるスカイドゥエラーに搭載されています。月間30日と31日の月を自動的に区別するので、日付調整をせずとも年間を通して正しい日付を表示することができますが、2月に関しては調整を余儀なくされます。ザックリといえば年間5回の日付調整を4回にしてくれる機能ですね。
ロレックスは、デイトジャスト機構に歯車比を2つ、歯車を4つ加えることによりこの機構を達成しています。この部品の少なさはメンテナンスを容易にし、故障自体も減らすことに貢献しているのは言うまでもありません。この機構を搭載しているスカイドゥエラーでは、小窓の色が変わることで月を表示するのですが、時間を表すインデックスを月表示にも利用しているところが面白いですね。