サイクロップレンズ Cyclop lens

1950年代にロレックスが開発したもので、日付表示の拡大に用いられます。サイクロップとは英語で一つ目を意味し、海外でも同様にCyclop lensと呼ばれています。

開発の動機は、ロレックス創業者であるハンス・ウィルスドルフの妻が、ひどい近視のためダイアルの日付表示が読めないと悩んでいたそうで、それを解消するために開発されたと聞いています。日付表示を2.5倍に拡大すると言われていますので、奥さんはかなりの近視だったのでしょうね(笑)よく老眼鏡と揶揄されますが、実は近視用だというのも面白いですね。

基本的に風防と同じ素材で作られているのですが、1970年代からはサファイアガラスの導入に伴い、レンズもサファイアガラスに変更されたようです。プラ風防はレンズが傷だらけになるので、困っていた人も多いでしょうね。


ロレックスは無反射コーティングを使わないと思われがちですが、サイクロップレンズの箇所(裏側のみ)はコーティングを施しています。レンズ自体が風防に接着されていることが何か関係して、光や見る角度によっては見えづらくなる事があるのでしょうか。


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