24時間針 24-Hour Hand
一般的な時計であれば、時針は12時間で1周、分針は60分で1周、秒針は60秒で1周します。24時間針とはその名の通り、24時間で1周する針のことです。GMT機能を備えた時計で採用され、セカンドタイムゾーンを表示することが多いです。ロレックスであればGMTマスターやエクスプローラーUに搭載されています。
また、時針を24時間針にした時計も存在します。ロシアなどで白夜のときに時間の感覚が分かりづらくなるということで開発されたそうです。他には軍関係でも使用したそうですね。確かに軍は12時制ではなく24時制ですから、24時間針の方が直感的ではありますね。
左の写真はロシアの時計メーカーである、RAKETA製のパイロットウォッチです。見た目は普通の3針時計ですが、時針が24時間で1周するものです。
ロシアでは今でもこのタイプの時計が現行モデルにも多いのがおもしろいですね。価格もお手ごろですので興味がある人は購入してもいいと思われますが、ロシアの時計はメンテナンスをしない設計になっているとか。10年使い捨て感覚なのかもしれませんね。
あとはデザイン的な嗜好としてのモノですが、24時間針の1針時計というのもあります。いくつかのブランドで採用されていますが、今回はジャケ・ドロー(JAQUET DROZ )が発売したグランウールを紹介しておきましょう。針は1本で、24時間かけて1周します。極めてシンプルなワンハンドですね
一目見て正確な時間が分からないのですが、厳しく時間に追われる生活とは無縁の富裕層にはコレでいいのかもしれません。極めてシンプルで優雅な一本です。